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症状によって使い分ける抗真菌薬

海の前にあるきれいな脚

白癬菌は、温度が15度以上湿度70%以上の高温多湿な環境を好み、爪や皮膚の角質に含まれるケラチンを栄養源とするカビの仲間である真菌一種であり、ケラチンを分解して栄養を得る際に酵素ケラチナーゼの作用により水虫特有の痒みを引き起こします。
水虫と呼ばれる足白癬には、趾間糜爛型足白癬や小水疱型足白癬などの汗疱状足白癬と角質増殖型足白癬、爪白癬があります。
水虫の予防と治療は感染する場所によって違うので抗真菌薬も使い分けられます。趾間糜爛型足白癬は、特に小指と薬指の間に症状が出易くポツポツとした発赤や紅斑が出来、水疱や嚢胞が破れジメジメとした患部を形成します。また、小水疱型足白癬は、足の裏や足側縁部、土踏まずに紅斑や小水疱が出来やがて嚢胞を形成し、歩行などで嚢胞が破れ趾間糜爛型足白癬と同様に湿潤状態の患部が形成されます。
趾間糜爛型足白癬や小水疱型足白癬の治療には、アリルアミン系のテルビナフィンやイミダゾール系の硝酸ミコナゾ一ル、ベンジルアミン系のブテナフィン、モルホリン系のアモロルフィン、チオカルバミン系などの抗真菌薬が用いられ、クリームタイプや液状タイプ、スプレータイプの外用薬があります。
汗疱状足白癬の様な湿潤状態の治療には、塗布の際に強い刺激のある液状タイプの抗真菌薬よりも、クリームタイプの抗真菌薬が処方されますが、痒みの強い時にはスプレータイプの方がヒンヤリと感じられ痒みが抑えられます。
又、汗疱状足白癬は、再発を長年繰り返す事で足の裏や踵の角質が硬く肥厚し白っぽくなり、徐々に角質増殖型足白癬に移行します。角質増殖型足白癬の治療には、汗疱状足白癬の治療と同様に外用薬が用いられますが、硬く肥厚した角質の深部に白癬菌が存在する為に、クリームタイプやスプレータイプでは効果が薄いとされ、浸透率の高い液状の抗真菌薬が用いられます。又、外用薬の他に、イトラコナゾールが主成分のイトリゾールやテルビナフィンなどの経口薬が併用されるケースもあります。

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